有田焼の皿に模様を描くために使われている技術
有田焼の皿に模様を描くために使われている技術
陶器の一つ有田焼は、作品に模様を描くことで更なる価値を高めていますが、これは絵付けと呼ぶもので陶磁器に絵を描くことです。陶磁器の製作工程は、成形→素焼き→釉薬を掛ける→本焼きの流れが一般的で、素焼き後そして釉薬を掛ける前段階で、素地に対して絵付けを施すこと下絵と釉薬を掛けて本焼きした後の素地に絵を描いて再び焼成するのが上絵です。有田焼の皿に模様を描くときも、最初に下絵を描くことになりますが、これは染付と呼ぶもので後工程の上絵は色絵で、それぞれ伝統的な技術です。ちなみに、下絵の場合はハンコのような転写により絵付けする印判と呼ぶ手法もあります。 印判は、手描きによるものとは異なり同じ柄をハンコのように転写する技法で、同じ絵柄を大量に作ることができるメリットがあります。これは、明治時代に同じ柄の器を大量に作る目的で開発された技法で、銅版や石版などに絵具を付けて転写する、印刷のような手法ですが手作業で行われる転写の場合は、柄の微妙なズレ・かすれ・にじみなどがあり、作品一つずつ異なる個性があり味わいを持ちます。
いろいろな輪郭の商品が販売されている有田焼の皿
有田焼の皿は、個性豊かな商品が多く販売されています。有田焼の個性を決める大きなポイントとなっているのは輪郭です。さまざまな形のものが作られているので、手に入れたい人は自分の好みに合ったものを選べます。有田焼の中でも特に多いのは円形の輪郭の皿です。こうした形状のものは、昔から多く作られていました。その中には江戸時代に作られたものもあり、非常に高い価値を持っているものもあります。博物館に展示されている貴重なものもあり、伝統のある工芸品として高く評価されています。円形のものが多く作られているのは、いろいろな用途に使用しやすいからです。円形のものならば、料理を盛りつける時にも気軽に使用できます。有田焼はその他の形状のものも販売されています。楕円形のものも作られることがあり、こうした種類のものは通常の円形よりも、縦や横の方向に長いことが特徴です。形状が通常のものと異なっているので、見た目の雰囲気も大きな違いがあります。